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きれいな水のつめたい流れ [活字中毒のトモ]


きれいな水のつめたい流れ  つれづれノート(17) (角川文庫)

きれいな水のつめたい流れ つれづれノート(17) (角川文庫)



ずっと読み続けている、銀色 夏生さんの日常をつづったエッセイ第 17 弾。

Amazon のカスタマーレビューを見ると、けっこう冷たい意見が多いですが
私は好きです。
詩人、銀色 夏生が帰ってきた!と思いました。
エッセイの中にたくさん散りばめられている詩が心を打ちます。
やっぱこの人詩人なんだ、いい詩を書くよねーと思いました。
普段「つれづれ」で公開しているだらだらの日常とは全然違う。
どこでこんな感性が養われたのか・・・やっぱり幼少時の体験が大事なのかしら。

息子は宮崎、娘は東京に拠点を置き、
宮崎ー東京を 1 週間ごとに行ったり来たりする夏生さん。
体力持たなくなって、途中で宮崎に引きこもりになるんじゃ
・・・と心配してましたが、今のところそれは心配なさそうです。
個性的な娘とおっとりした息子を離して住まわせた結果
宮崎にいる間は息子べったりで過ごせるし、
東京にいる間は娘と楽しく暮らしている様子。
以前、3 人一緒に暮らしていたときは、どうしても息子の方がかわいくて
娘を邪険にしている様子が伺えて、娘もそれにかなり憤慨していたので
この家族、離れてよかったのかも・・・?と思いました。
こういう家族もいるんですね。

確かに、子どもが 2 人だと、上手に育てないと
親にその気はなくても子供は「常に比べられている」と思ってしまうので
工夫が必要だと思います。
でも、私の思っていた工夫というのは、他にペットを飼ってみるとか
比較を連想するような褒め言葉は使わないとか
それぞれの個性を認める言葉を常に使うとか
そういう些細なことだと思っていたので、
兄弟を引き離しちゃえ!という大胆な試みにはぶったまげました。
まあ、夏生さんの場合は、そう試みたわけではなくて
たまたま、息子さんが東京での暮らしに合わないと言って
自分で宮崎に帰っていったんですが。
こういう方法もあるのか~、というか
兄弟の仲が悪い場合、無理に仲良くさせようとしなくても
適度に距離を離して、それぞれの個性を尊重する、という手もあるんだということが
良く分かった 1 冊でした。

541 ページというぶ厚い本なので、旅の供にお勧めです。
ぶ厚くても、日常生活が書かれた本なので、気楽に読めることから
まさに旅向け。
銀色 夏生さんが好きな人には、さらにお勧めです。




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