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任侠病院 [活字中毒のトモ]


任侠病院 (中公文庫 こ)

任侠病院 (中公文庫 こ)



任侠シリーズ第 3 弾。「任侠書房」と「任侠学園」の続編です。

日村 誠司が代貸を務める阿岐本組は、所帯は小さいですが、
世の中からはみ出た若い者を抱えて、天下に恥じない任侠道を貫いてきました。
ところが最近、一部の地元民から暴力団追放の動きが起こり、めっきり肩身が狭くなりました。
そんな中、阿岐本組長の五厘下がりの兄弟分、永神が
またしても妙な組織の再建話を持ってきます。
出版社、学校ときて今度は・・・なんと病院の再建話でした。
調べてみると、この病院の背後には別のヤクザが絡んでいることが分かり
心配性の日村はまたしても、眩暈に耐えながら、
個性豊かな子分たちと、潰れかけた病院の建て直しに奔走することになりました。

病院の看護師たちの心をあっという間につかんだり、
暴力団追放の強化月間だということで、外出もままならない阿岐本組の組員に替わって
買い物に行ってくれる女性(正確にはなんと女子高生!)を見つけたリ
生まれついての女たらしである真吉の働きが光るお話だと思いました。
日村に言わせると「真吉が何もしなくても、周囲の女が真吉に惚れてしまう」
らしいのですが、真吉のしたことをよくよく読んでみると
看護師の誕生月の花を探してプレゼントしたり、
つけている名札を見て名前を覚えたリするなど、とてもマメな人です。
自分に興味を持ってくれない人より、興味のあるふりをしてくれる人の方が
たとえふりだったとしても、好感度が高いのは当たり前ですよね。

そして今回再建された駒繋(こまつぎ)病院のスタッフは、
皆さん本当はプロ意識の高い人ばかりで、
嫌がらせで大量の病人を送り込まれても、少ないスタッフを総動員して
黙々と治療にあたる姿は感動すら覚えました。
背後に絡んでいるヤクザを追い出すだけで、めでたく病院が再建できるとなると
ヤクザって何なんでしょうね?
まあ例によって阿岐本組が長いこと経営を続ける事業なんてないわけで
こういうお話にしないと、収拾がつかないのかもしれませんが。
阿岐本組長は今回のお話でも恰好よくて、病院のバックのヤクザと交渉するときの
貫禄のある話しっぷりが素敵でした。
本当に力のある人って、こういう感じなのかも。

続編が待ちきれませんが、出版社、学校、病院ときて
他にヤクザがやらなさそうな仕事って何かありますかね?
あったとしても、役所なんて絶対に首を突っ込めなさそうですし
NGO じゃインパクトが薄いです。
でも続編読みたいんだよなあ・・・今野さん頑張ってください!



任侠病院 任侠シリーズ

任侠病院 任侠シリーズ

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/09/25
  • メディア: Kindle版



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