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若者たちに「住まい」を! [活字中毒のトモ]




確か、「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」を読んだ時に
「とりあえず、住まいが提供されることが大事」みたいなことが書かれていて
なるほどな、と思ってこの本を買いました。そしていつものごとく放置していました。
細切れの時間に活字を追いかける目的で、最近ようやく本棚から引っ張り出しました。

岩波ブックレットなので、薄い本です。全部で 79 ページという薄さ。
ですが日本住宅会議という研究組織から出ているので、
なんというか・・・データがたくさん詰まっていて参考になる一方で
論文調の文章が読みにくい本でした。
4 つの章に分かれています。タイトルを読むと、どのような本であるのか分かりやすいです。

第 1 章: 若年層の住まいの全体像
第 2 章: 様々な人々が混ざり住む「シェア居住」
第 3 章: 若者の家族形成と住まいの国際比較
第 4 章: 若者の住宅問題をどう解決するか

まとめると、家に住むためのコストが、日本は高すぎるということです。
住宅制度が変わらなければ、若者は独り暮らしなんて贅沢なことはできなくなり
必要に迫られて他人とルームシェアをする人が増えるだろうということでした。
今となってはみんな分かっていそうなことですね。

ただ 1 点、海外との比較の章は、私が知らなかった情報が書かれていて
日本は他の国と比較すると、公共借家率が低くて、
住宅費の負担が大きいということが分かりました。
他の国はもっと、住宅に関する保護が手厚いようです。
イタリアやスペインなどは例外のようですが。

日本の住宅は、借りる時に敷金や礼金が必要であったり
単身者向けの補助が少なかったりで、
そもそも家を借りる時に「安くするには」を考えると
家賃が安いところを選ばざるを得ない感があります。
逆に、高額な家賃を払うゆとりのある人が、他の部分にお金を使いたいからということで
わざわざ安い家賃の家を借りるかというと、そういうイメージもありません。
住んでいる家が分かると、その人の暮らしぶりも分かってしまいそうです。

そしてそのような国で長年暮らしてきた私は
例えば娘が就職した後に「家賃がもったいないから友達とルームシェアをする」
と言ったなら「ああ・・・日本って本当にビンボーになったな」と思うでしょう。
私が若かったころは、家賃を浮かすために付き合っている彼氏と結婚しようとは思っても
他人とルームシェアをするという選択肢をとろうと思いませんでした。
今はもう、結婚なんて明らかに贅沢だし、なおかつ風雨をしのげる家を探すにも
独りではどうにもできない時代になったのですね。
そうであるならなおさら、独りでも賃貸住宅を借りれるように、家賃を下げてほしい
それができるのは民間ではなくて、やっぱり国だよな、と思いました。


若者たちに「住まい」を!―格差社会の住宅問題 (岩波ブックレット)

若者たちに「住まい」を!―格差社会の住宅問題 (岩波ブックレット)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/12/09
  • メディア: 単行本



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