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成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの [活字中毒のトモ]


成田屋の食卓

成田屋の食卓

  • 作者: 堀越 希実子
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2016/10/15
  • メディア: 単行本


娘の大学の入学式に出席するために乗った飛行機の中で読みました。
Kindle Unlimited で紹介されていて、気楽に読めそうだなと思ったので
Kindle に入れて持っていきました。

十二代目 市川 團十郎の奥様、堀越 希実子さんの著書です。
「食卓」の文字につられて読んでみました。
おいしいものの話なら飛行機でも気楽に読めるかなー・・・なんて。
軽い気持ちで読み始めたところ、マグロや伊勢海老、ステーキなど
高価な食材をふんだんに使った料理が並んでいてびっくりしました。
また、お取り寄せのおせち料理のおいしそうなこと。
非常に豪華で、最高の食材が使われていることが一目で分かります。

希実子さんのご実家は実業家で、ご本人は小学校から大学まで学習院を卒業なさったそうです。
自分で「お嬢様だった」と書かれていらっしゃるのも納得というか
食材の使い方が、なんとも豪快です。
また使い方もそうですが、豪快に使えるほどたくさんの伊勢海老が食卓に並ぶのは
さすが成田屋さん、一般家庭には真似できない食卓です。

希実子さんは文中でよく「特別なことは何もない」と書いていらっしゃいます。
お嫁に着たばかりの麻央さんにも「堀越家の味を教えてください」と言われても
「何もないから、好きなものを作ったらいい」と答えたそうです。
希実子さん自身、嫁いでいらしたときにはお姑さんは既に他界されていて
「堀越家の味」たるものがなかったそうなので、表も裏もない正直な言葉なのですが
読んでみてちょっと冷たいかな?と思いました。
いえ、私が希実子さんの立場でも、同じことを言うと思うのです。
そして、言った本人は全く悪気がないというか、むしろ相手のことを思ってそう言っているのですが
改めて読んでみると、こう言われた相手は、
なんだかとても「突き放された」感じがするかもと思いました。
本当に、私も普段こんな言い方をするので、気をつけないといけません。
また豪快に使えるほどたくさんの伊勢海老は、普通の家庭ではありえないことなので
その食材を使いながら「普通ですよ」と言うのは、
聞き手によってはとても失礼に聞こえると思いました。
だからといって正直に「私の家のご飯、高級でしょ」と言えばいいってもんでもないでしょうけど。
他の人が持たないものを持っている人は、慎み深くなくてはいけない、
言葉も充分すぎるほど選ばなくてはいけないということが、よく分かった 1 冊でした。
普通と違う、って大変なんですね。

またこの本は 2016 年 10 月に出版されていますが、
希実子さんの後継者である麻央さんへのエールであふれた内容となっています。
麻央さんの乳がん公表が 2016 年 6 月であったことを考えると
複雑な気持ちでこの本を書かれたことは想像に難くありません。



成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの

成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの

  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2016/10/30
  • メディア: Kindle版



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