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股間若衆―男の裸は芸術か [活字中毒のトモ]


股間若衆―男の裸は芸術か

股間若衆―男の裸は芸術か



今年出版された「せいきの大問題: 新股間若衆」の書評が新聞に出ていて
面白そうだったので、調子に乗って前作のこちらから読んでみました。
最初から読まないと、面白さが半減するかもしれないですし。

Amazon から届いたこの本は、ハードカバーゆえに重たくて
帯にはイタリア語翻訳家の田丸 公美子さんが
「本邦初、前代未聞の研究書」とコメントを寄せています。
研究書・・・硬い内容なのかしら・・・と勝手に想像して本書を開きましたが
コメントを寄せていらっしゃるのが シモネッタの田丸さん であったことに、
もっと早く気付くべきでした。
この本、お堅い研究書などでは全くなく、なんというか・・・
芸術作品として世に出ている裸について、ものすごい興味を持って
しょうもないことにこだわりながら、あれこれ調べ、実物を見て、文章でまとめたものです。
もともとは芸術新潮に掲載されていた作品のようです。

股間若衆・・・言うまでもなく「古今和歌集」をもじったタイトルですが
この言葉は何度も書かれるうちに、いつしか
街のさまざまなところに一糸まとわぬ姿で立っている銅像を示す言葉に変わったようです。
そして巻末には、いくつもの股間若衆を訪ねて散策する
「股間巡礼」のコースまで紹介されている始末。

また文章が一見真面目な論文のようなのですが、細かく読んでみるとかなり面白いのです。
本書の初めの方に、銅像の股間を隠す目的でついている木の葉についての
「どこから落ちてきたのかも知れず、何かわけの分らぬ奇蹟によってくっついている」
という別の本からの引用を読んだ時に、吹きそうになりました。
たくさんの写真や絵を掲載し、明治以降の美術の変遷が説明されているにもかかわらず
その説明はどこかコミカルで、くすりと笑わずにはいられないのです。
さらに不思議なことに、掲載されている画像の多くが全裸であるのに
通勤のバスの中で読んでも、それほど恥ずかしくはないのです。芸術作品すごいです。
これなら次作の「せいきの大問題: 新股間若衆」も
通勤中に読んでも大丈夫そうです。さっそく続きを読みます。



股間若衆―男の裸は芸術か

股間若衆―男の裸は芸術か

  • 作者: 木下 直之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/03/01
  • メディア: 単行本




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夢をかなえるゾウ [活字中毒のトモ]


夢をかなえるゾウ文庫版

夢をかなえるゾウ文庫版



妻に龍が付きまして・・・」を読んだ時に、龍神が話す名古屋弁があまりに違和感があったので
つい、こちらも読んでみたくなりました(どんな理由)

主人公(僕)は、ある日の朝「おい、起きろや」という声で目を覚ましました。
すると目の前には、ゾウのような長い鼻と、4 本の腕、そして太った腹を持った
インドの神様ガネーシャがいたのです。
インドの神様のくせに、ガネーシャは完璧な関西弁を操り
主人公に「で、覚悟でけてる?」と聞いたのでした。覚悟っていったい何?

どうやら主人公が、昨夜したたかに酔っ払って、
「人生変えたい。何でもしますから」と泣いていたところへ
ガネーシャが現れたようなのです。
そしてしらふに戻った翌朝、主人公は、ふたたびガネーシャと話をして
「人生を変えるために何でもします。
ガネーシャの言うことを 1 度でも聞かなかったら、自分の将来に対するいっさいの希望を
ガネーシャに差し出します」
という恐ろしい内容の契約書にサインしたのでした。

そしてガネーシャの「夢をかなえるためのご指導」が始まるのですが
このガネーシャ、どう見ても神様というよりは、大阪の下町にいるおっちゃんです。
大阪弁完璧。そして性格も「こんなおっちゃん、ようけいてるわ」と思うほど
自分に甘くて、図々しい。とても神様とは思えない、むしろただの大阪のおっちゃんやないか
と何度もツッコミながら読みました。
おっちゃんが、ダメな若造を鍛えている感じです。

ガネーシャが大阪弁が完璧な理由が
フリーライター北野 啓太郎さんのブログ に書かれていました。
愛知出身の水野さん(作者)は、「夢をかなえるゾウ」を書くにあたり
まずはどの神様を採用するか、世界中の色んな神様達の画像をプリントアウトして部屋中に貼り、
眺めていたんだそうです。そんな中、ピンと来たガネーシャに「君だー!」と指差したところ、
ガネーシャから「ワシやろ」って関西弁で返事が聞こえたんだとか。
そこで水野さんは、わざわざ大阪と神戸の人を校正スタッフに招き、
関西弁の完璧さにこだわって本を完成させたそうです。やっぱりな。
だってガネーシャの大阪弁、完璧だもの。
読んでいる間、 1 度も違和感を覚えませんでした。
この本がヒットした理由は、たぶんここにあると思います。

ガネーシャの教えは「靴をみがく」とか「コンビニでおつりを募金する」とか
特に目新しいものではありませんが、割と簡単にできることが多いです。
私が 1 つだけ難しいと思ったのは課題 16 の「ただでもらう」です。
昔から思っていますが、原価 0 円で何かを手に入れることの、なんと難しいことよ。
これ上手な人は、たぶんたくさんの人に愛されている人だと思います。

面白かったので、関連本を探してみたところ
「夢をかなえるゾウ」の秘密 エディターズカット版』を Kindle Unlimited で利用できるようなので
そちらも読んでみます。


夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ






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最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ [活字中毒のトモ]




何故この本を Amazon の欲しいものリストに入れたのか
今となっては記憶が定かではありません。そういう本多いです。
読んでみてから調べてみると、このお話はシリーズ化されており
これが最新作のようです。
一番最初のお話は「最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵」らしいです。
シリーズものの最新刊をいきなり読みましたが、割と大丈夫だったというか
この 1 冊だけ読んでも話についていけるようになっていました。

ワイルドな風貌の店長夏神が経営する定食屋「ばんめし屋」ですが
梅雨で 3 日間も降り続く雨の為か、客もまばらです。
「幽霊でもいいから、お客様に来ていただきたい」とロイド(メガネの付喪神)がつぶやいたところ
死にたてほやほやの幽霊が、本当に店に入ってきました・・・。

上の 4 行を書いた時点で「ありえない」と思いました。
設定がぶっ飛びすぎていて、ファンタジーと言ってもいい感じですが
読んでみるとそうでもないというか、意外と普通に読めるのがびっくりです。
ただ、このお話は芦谷が舞台なのに、関西弁を操るのが店長の夏神だけという
不思議な設定です。主人公の海里も、その家族も芦谷の人であるはずなのに標準語を話します。
なんででしょうね?やっぱり小説で関西弁ばかり出てくると読むのが大変なんでしょうか。
細雪」とか読んだ時は平気でしたけどね。
それは私の母語が関西弁だからかもしれません。

あと作者が Yes と言えば、すぐにドラマ化されそうな感があります。
美味しい料理も出てくるし、主人公はイケメンだし
視覚に訴えるものが強いです。

またお話の中で、幽霊の塚本君は、生前あまりこだわりのない人生を歩んだようで
成仏の仕方が分からなくて困っていましたが
私だったら死んだときに成仏できるかどうか考えて
「できる」と即答できない自分に困りました。
この世未練がなさすぎるのも良くないようです・・・が、ここまで考えて
まだ死んだことがないので、死後の世界があるのか、本当に成仏という行為は存在するのか
分かっていないということに、はたと気づきました。
考えるだけ無駄だったようです。



最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)

最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)

  • 作者: 椹野 道流
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 文庫



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妻に龍が付きまして・・・ [活字中毒のトモ]


妻に龍が付きまして・・・

妻に龍が付きまして・・・



新聞に記事が出ていたので、買ってみました。
Amazon のカスタマーレビューを読むと、「夢をかなえるゾウ」の二番煎じじゃないのか
という意見もちらほら見られましたが、私は「夢をかなえるゾウ」は読んでいないので
二番煎じという感想は持ちませんでした。

著者の小野寺 S 一貴さんは、TEAM梵 を設立して
神社・古事記研究者として龍神の教えを広める活動をされている方です。
この活動をされるきっかけとなったのが、本書に書かれたとおりの出来事のようです。
なんと、ある日突然、小野寺さんの奥さまは龍神が見えるようになったとか。
小野寺さんには見えないのですが、龍神は奥さまを通じて
神社の大切さや、龍神とつながる方法、運気を上げる方法を彼に教えました。

まず小野寺さんは仙台の方なのに、龍神がなぜ名古屋弁もどきでしゃべるのかが謎でした。
そして愛知出身の私には、この龍神の名古屋弁もどきが気持ち悪かったです。
名古屋弁のようでいて、全然名古屋弁じゃない。
なんでわざわざ龍神をこんなふうにしゃべらせたのでしょうか。
夢をかなえるゾウ」のガネーシャが関西弁だったから?
この変な名古屋弁を読んで、ちょっと「夢をかなえるゾウ」も読んでみたくなりました。
本家の方はどんな関西弁をしゃべっていたのだろうと、気になったからです。
確か「夢をかなえるゾウ」の作者である水野 敬也さんが愛知出身の方でしたね。

話がそれかけましたが、龍神は数えきれないほどいて
おいしい魂に付いてくれるのだそうです。水辺にたくさんいるらしいです。
おいしい魂とは、楽しく弾んだ魂ということなのですが
うーん・・・楽しく弾んだ魂の持ち主って、もうそれだけで人生楽しいんじゃないか?
つまり、運がいいというのは心の持ち方次第ってことになりませんか?

それはともかく、神社への正しい参拝の仕方が詳しく書いてあって
そのあたりは勉強になりました。
もっとも私の産土神社は、遠く離れた場所にあるので
今すぐ行けるかというと、それは無理ですが。
神棚を作った方がいいというのも、なるほどなと思えました。
私のおばーの家にはちゃんと神棚があって、おばーは毎日お祈りをしていたからです。
おばーいわく、お祈りと一緒にたくさんの願い事もしていたそうで
「小さなことでも、何でもお願いしとくねん」と言ってました。ちゃっかりしてましたね。
信心深い人でしたから、おばーには龍神の一体くらいついていたかも?



妻に龍が付きまして・・・

妻に龍が付きまして・・・

  • 作者: 小野寺S一貴
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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私の死亡記事 [活字中毒のトモ]


私の死亡記事 (文春文庫)

私の死亡記事 (文春文庫)



出世する人、しない人の1ミリの差」の中で紹介されていた本です。
2000 年に文藝春秋が企画したプロジェクトだそうです。
たくさんの著名人に「自分の死亡記事を書いてください」と依頼をして
記事と一緒に、指定がある場合は顔写真も送ってもらうという企画でした。
その結果、102 名の著名人がご自身の死亡記事を書いてくださったようで
それが 1 冊の本にまとまっています。

1 人ずつの死亡記事はそれほどページ数が多くないので
空いている時間にちょっとずつ読むのにお薦めです。

読んでみると、知っている方の記事はそれなりに興味深く読みましたが
知らない方の記事は内容が頭に入りづらかったです。
逆に印象に残ったのが、102 の死亡記事にパターンが見られたことです。

・死亡記事を自己アピールの場として使う人
・人に看取られて死にたい人
・自分の死など、公にせず、ひっそりと死にたいと思っている人
・死亡記事ですら、ユーモアに変えて、他人を楽しませてくれる人

だいたいこの 4 つに分けられます。
読んでいて面白いのはもちろん
「死亡記事ですら、ユーモアに変えて、他人を楽しませてくれる人」
の記事で、個人的には荻野 アンナさんや森 まゆみさんの記事が面白かったです。

あと男性は腹上死希望の方が複数いらっしゃいました。
希望はあくまで希望ですからね。
実際に亡くなられた方の死亡記事で、あけすけに「腹上死」と書かれているものは
ほぼないと思いますが。

また企画当時からもう 17 年も経過しているので
この記事を書かれてから実際に亡くなられた方も多く、
その方たちの実際の死亡記事がどのような内容だったかも、興味があるのですが
さすがに不謹慎な気がして探す気にはなれないのでした。



私の死亡記事 (文春文庫)

私の死亡記事 (文春文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫



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