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生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント [活字中毒のトモ]


生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

  • 作者: 西原 理恵子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: 新書


生真面目に悩んでいる人に、西原さんが悪知恵を授ける本。
要するに、悩み相談の本です。そして回答者が西原さんなので、悩みに対するお答えが
世の中的に正しくない。正しくないけれど、楽になれる解決策が書かれています。
解決策はどれも実践しやすいので、悩んでいる人たちは「あ、これやっていいんだ」
と安心するのではないでしょうか。

就活でなかなか内定をもらえない人には「正面から入れないなら、横から入れば?」
やっとの思いで就職できた会社がブラックだった場合には
「DV 男との離婚と一緒。さっさと見切りをつけて」
この 2 つの回答を見て、聡明な人ならすぐに分かると思います。
割とまともな回答なんです。悪知恵というか、人生経験豊かな西原さんが
経験に基づいて生きやすい選択肢を教えてくれる、そんな本です。

ただ、この本を「面白いなあ」と読んでいる人は、悩んでいないからかも。
悩んでいる人って、正しい解決方法は分かっているけれど、それができないから
悩んでいるんじゃないですかね?
「母を亡くした父が、最近若い女性と同棲を始めました。なんだか最近
父が妙にやつれてきました」
というお悩みに対して「腹上死したらラッキーと思え」とアドバイスされていますが
そう思えたら、たぶん悩まないですね。
相談者が、そっか、それでいいんだ、と心を軽くしてくれれば問題解決ですが
悩んでしまう人って、それができない。
だから、ブラック企業に勤め続けて、過労死してしまう。
DV 男から逃げられなくて、殺されてしまう。
こういう人たちが「逃げてもいいんだ」と早く気付くには、何が必要なんだろうか?
そこがクリアできたら完璧なのに・・・と思いました。

私だって、こんなに休みが取れない会社、辞めれば毎日がホリディだと分かっていますが
そうする踏ん切りがつかないから、悩んでいます。
でも、朝起きて会社に行く気力があるうちは、まだそこまで真剣に悩んでいないのかも
・・・と、ぐだぐだ言っているのがいけないんですよね。ええ、分かっていますとも。

気楽に読めて面白かったので、続編の「家族の悪知恵 (身もフタもないけど役に立つ49のヒント)」も読んでみようと思います。



生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: Kindle版




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学ぶ心に火をともす8つの教え 東大合格者数公立No.1!! 日比谷高校メソッド [活字中毒のトモ]


学ぶ心に火をともす8つの教え 東大合格者数公立No.1!! 日比谷高校メソッド

学ぶ心に火をともす8つの教え 東大合格者数公立No.1!! 日比谷高校メソッド

  • 作者: 武内彰
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2017/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


Amazon さんに薦められて、買ってみました。
だけど今思えば、自分の子どもは巣立っていったのに、
どうしてこんな本を読もうと思ったのか謎です。
読んでみると、読みやすい本でした。
著者は、東京の日比谷高校で校長を務めておられる、武内 彰先生です。
東京の高校のことはあまり詳しくなかったので、ちょっと調べてみたところ
日比谷高校って東京都内でも屈指の進学校なんですね。しかも公立の。
創立から 140 年近くたつ伝統校のようです。
タイトルにも書かれているとおり、東大合格者数が公立高校でナンバーワンとのことです。

日比谷メソッドってどういうことなんだろう?単純に優秀な生徒が集まるから
東大合格者数が多いんじゃないのか?そうだったらメソッドとか関係ないよね
・・・と思って読み始めたら、どうもちょっと違ったようで
この武内先生が校長として赴任される前は、日比谷高校の進学実績は
かつての面影が薄れるほど低迷していたそうです。
それを V 字回復させるべく、東京都教育委員会が選んだのが、この武内先生だそうで。

そして 8 つの教えは下記のとおりです。

1. 人間力を高める
2. よい仲間を与える
3. 知的好奇心を育てる
4. 見過ごさない・見落とさない
5. 把握する
6. 寄り添う
7. モチベーションを与える
8. 見守る

箇条書きで巻頭にこのように書かれていますが、これだけだとちょっとイメージしにくいですね。
詳細は本書をお読みいただくと良いです。
私は読んだところ、内容的には「確かにその通り」と思うものが多かったですし
何かの参考にしようと思って付箋もいっぱい貼りましたが
これらを実践してしたのが日比谷高校ではなかったら、どんな結果が出たんだろう?
という興味がわきました。
あ、でも、勉強が嫌いなわが娘を、上記と同じようなことに重点を置いて育てましたが
そうしたら彼女は、学校の勉強にはほとんど興味を示さず部活に熱中して
希望の大学に行けませんでしたが、興味を持ったことはとことん取り組む子になりました。
そういうことなんでしょうね。このメソッドを使ったからといって
必ず学力が伸びるとは限らないです。子供にはそれぞれキャパシティがありますし、
時間は限られていますから。
ただし知的好奇心は必ず育つので、人生楽しくはなるかも。

武内先生が実践した具体的なメソッドは、本当に興味深かったです。
特に、教師個人の力量にゆだねられていた授業の質を平準化すべく
チームを作って、授業の進め方やスピード、試験問題の作成や出題範囲を統一されたのは
素晴らしい取り組みだと思いました。ぜひ同じことを全国の高校でやっていただきたいです。
子どもたちの情報をデータベース化して、教員全員が見れるようにしたのも
すごいことだと思いました。担当教科の成績だけ見るのと、
全部の教科の成績を総合的に見るのとでは、生徒にアドバイスする内容も違ってくる
そりゃそうだ、なんでそんな当たり前のことを、と思いますが
そんな当たり前のことが今まで実行されていなかったのですから
きちんと実行されるように変えていく、というエネルギーが素晴らしいと思います。



学ぶ心に火をともす8つの教え 東大合格者数公立No.1!! 日比谷高校メソッド

学ぶ心に火をともす8つの教え 東大合格者数公立No.1!! 日比谷高校メソッド

  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2017/05/25
  • メディア: Kindle版



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なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか [活字中毒のトモ]


なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)

なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)

  • 作者: 二村ヒトシ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2014/04/10
  • メディア: 文庫


タイトルだけ読むと、普通の心理学の本に見えますが
この本に興味を持った理由は、これを書いたのが AV 監督の二村ヒトシさんだったからです。
この人が書いたならきっと、普通の心理学の本とは違うに決まっている
そんな気持ちで読んでみたところ・・・なかなかに奥が深かった。
本編で二村さんが主張してきたことが、巻末の悩み相談や特別対談の章で
かなりの確率で否定され、オチが予想とかなり違った方向に行ったのが面白かったです。

この本を手に取る人は、私も含めて
「なんで私って、大事にしてもらえないんだろう?」と疑問を持った人だと思います。
二村さんいわく、それは自分の心の中にあいた「穴」のせいで
恋をしたところでその心の穴は埋まらない、無理にふさいだりコントロールするのではなく
自分で折り合いをつけるしかない、のだそうです。
人に頼って「この人なら、私の心の穴を埋めてくれるかも」と期待するからいけないんですって。
あー・・・そうかも、と思いました。
そして、心の穴は親のせいにしていいのだそうです。
そのほうが、自分の心の穴を知ることができるとのことです。

さらに、自分の心の穴を受け入れるための具体的な手段として、
次の 5 つが箇条書きにされています。

1. 感情は、考えないで感じ切る。
2. するのが「うれしい」ことだけをする。
3. 自分の「未来」を忘れてみる。
4. 「女らしさ」で悩まない。
5. セックスの時は、相手の目を見る。

何とも具体的で、AV 監督らしい・・・。

まともな人と恋をしたいと思って「まともな人」を探している人のことを
「欲望を満たす目的で恋愛ごっこを繰り返しているヤリチンと
やってることは逆のようだけど本質的には同じ」と言い切っているのも面白いと思いました。
まともな人なんて探さないで、2 人が付き合うことで、
お互いに良い方向に変わっていける人と一緒にいれば、それぞれが幸せになれるそうです。

あとヤリチンが何を考えて、そういう人になっちゃったのかを
本書の間中ずっと二村さんが弁明しているので、それを読むのが楽しかったです。
ここまでヤリチンに肯定的な人ってなかなかいない、のではなくて
この本音を口にする人がいないですよね。
10 章の悩み相談で、相談者の B 子さんにたじたじになりながら
ヤリチンの本音を語る二村さんの様子が笑えました。
浮気する人の思考回路が分かったというか、微塵も「悪いこと」だと思っていないのが、
よく分かりました。

普通の心理学の本を読むより、圧倒的に面白いです。お薦めします。


なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)

なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)

  • 作者: 二村ヒトシ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2014/04/10
  • メディア: 文庫



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女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと [活字中毒のトモ]


女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

  • 作者: 西原 理恵子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/06/02
  • メディア: 単行本


反抗期で、なかなかまともに話をできない娘さんと、面と向かって話をする代わりに書いた本
・・・のような印象です。これ、出版した時に、娘さん怒ったんじゃないか?

西原さんの娘さんは、今年 17 歳。
彼女は 15 歳くらいから反抗期のようです。
16 歳になる少し前から「お母さんキライ」が始まって、
娘さんの出る舞台について西原さんが Twitter でつぶやいたことから大ゲンカして
以来まともに口をきいていないんだとか。
有名人の娘というのは、なかなか大変なんですね。

我が家の一人娘は、それほど親に反抗はしなかったけれど
高校を卒業したら親元を離れていってしまったので
どうなんでしょうね・・・親子の距離感がうまく取れたなら、反抗期はないのかもしれない
と思いました。
親子って、長いこと一緒に暮らしすぎなのかも。
お互いの関係がうまくいかなくなったな・・・と感じたら、子供は巣立ちの時期なのかもしれない。
そうなったらもう、子供が何歳だったとしても、好きなように生きてもらって
できれば親とはちょっと離れたところに住んでもらうのがいいんじゃないか、と思います。
口もきかないのに、一緒に暮らしていても、楽しくないじゃないですか。

で、西原先生が、娘さんとの関係を読者に愚痴りながら言うには、
女の子こそ、自分の足で立って、生きていくための戦略を立てるべきで
オトコに稼いでもらおうとか考えないで、自分で会社ぐらい設立したほうがいい
優しくていい子になんかならなくてもいいから、
「自分さえ我慢すれば」なんて思わずに、ダメ男は迷わず捨てろ
言葉や体の暴力をふるう男からは、全力で逃げろ、逃げていいんだから
だそうです。
これには激しく同意で、反論の余地は全くありません。

この本を読んで思いましたが、子供って本当に親を選べないんですね。
「自分で選んで、この親の元に産まれてきた」とか書いてある本もありますが
そういうのって、生きていくための慰めに過ぎない気がします。
子どもは親を選べなくて、親が教えてくれることは、個人差がありすぎます。
「効果には個人差があります」って、一番書いておいてほしいのは
実は人生の説明書なんじゃないか?

親子の数だけ、その組み合わせの効果があって
ある親子の間ではやっていいことも、別の親子だったらダメだったりする。
これが会社と会社員の間柄だったら「辞めて次行こう」と言えるのに
親子はそれができないから、大変です。
「ウチの考え方に合わない子が来ちゃったから、代えて」なんて言えない。
だから親も子も、修業みたいなことになっちゃうのかも。
じゃあ親子関係がうまくいっている家は、単純にラッキーなのか?と思いましたが
たぶん違います。うまくいっているところは、親が大人気ある人だったか
子どもが達観していたか、どちらかじゃないでしょうか。
どちらかが上手に、相手に合わせてあげているんだと思います。
そう考えると、お互いに自分の意見ばかり主張するからダメになっちゃうのかも。
もしくはお互いに余裕がないから、相手のことを考えられないのが原因かも。



女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

  • 作者: 西原 理恵子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/06/02
  • メディア: 単行本



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せいきの大問題: 新股間若衆 [活字中毒のトモ]


せいきの大問題: 新股間若衆

せいきの大問題: 新股間若衆

  • 作者: 木下 直之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 単行本


股間若衆―男の裸は芸術か」の続編です。
今回は、男性だけでなく女性の裸体についても、
「芸術」としてどこまで表現しても許されるのか、どこからがタブーで、どうしてダメなのかが
木下さんなりの見解を交えて、深く探られています。
道端に立っている裸像だけでなく、春画やろくでなし子さんのアートにまで話は及んで
「芸術とは?何がダメで、何がいいのか?」が論じられています。

アートとして描かれる裸体は「どれほど人間に見えようとも人間ではない」のだそうです。
なにしろ、本当のところが描かれていないのですから。
まあ描いてしまってはおしまい、という意見もありますよね。
どこまでが OK で、どこからがおしまいなのかを、
芸術作品の作り手と鑑賞者が、時代の風潮に合わせて判断し続け、今に至るようです。
春画は今でこそアートになりましたが、発表された当時は、
実際にどのような人たちが観賞したのか、興味があります。
現代ののアートに比べて、非常に大らかで、隠し立てのない
そしてちょっぴり笑いをとるように描かれているので、これが昔の作品だというのが
にわかには信じがたいというか、実は昔は今よりも大らかな時代だったというのは
知識として知っていても、実際のところこの目で見てはいないので
できれば見てみたいと思いました。

「裸の王様」の原題が「皇帝の新しい着物」だったという事実も興味深かったです。
「裸の王様」の方が圧倒的にインパクトがありますよね。
考えた人、すごいです。

作者の木下さんは、非常に大らかな意見をお持ちで
(でなけりゃ、こんな本書きませんよね)
ろくでなし子さんの裁判に対する意見書を提出し、
さらには裁判を傍聴した感想を本書に載せていらっしゃいます。
彼はろくでなし子さんをおおむね支持しており、
「彼女の表現活動は卑猥な感じはしない」とコメントされています。
こうなったら、ろくでなし子さんの「ワイセツって何ですか? (「自称芸術家」と呼ばれた私)」も
読んでみるべきですかね?
きっとこういう人たちがたくさん出てくると、芸術の概念も変わるんだと思います。
もうそろそろ「奇跡的にくっついている葉っぱ」がなくなる時代なのかもしれません。



せいきの大問題: 新股間若衆

せいきの大問題: 新股間若衆

  • 作者: 木下 直之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 単行本




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股間若衆―男の裸は芸術か [活字中毒のトモ]


股間若衆―男の裸は芸術か

股間若衆―男の裸は芸術か

  • 作者: 木下 直之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/03/01
  • メディア: 単行本


今年出版された「せいきの大問題: 新股間若衆」の書評が新聞に出ていて
面白そうだったので、調子に乗って前作のこちらから読んでみました。
最初から読まないと、面白さが半減するかもしれないですし。

Amazon から届いたこの本は、ハードカバーゆえに重たくて
帯にはイタリア語翻訳家の田丸 公美子さんが
「本邦初、前代未聞の研究書」とコメントを寄せています。
研究書・・・硬い内容なのかしら・・・と勝手に想像して本書を開きましたが
コメントを寄せていらっしゃるのが シモネッタの田丸さん であったことに、
もっと早く気付くべきでした。
この本、お堅い研究書などでは全くなく、なんというか・・・
芸術作品として世に出ている裸について、ものすごい興味を持って
しょうもないことにこだわりながら、あれこれ調べ、実物を見て、文章でまとめたものです。
もともとは芸術新潮に掲載されていた作品のようです。

股間若衆・・・言うまでもなく「古今和歌集」をもじったタイトルですが
この言葉は何度も書かれるうちに、いつしか
街のさまざまなところに一糸まとわぬ姿で立っている銅像を示す言葉に変わったようです。
そして巻末には、いくつもの股間若衆を訪ねて散策する
「股間巡礼」のコースまで紹介されている始末。

また文章が一見真面目な論文のようなのですが、細かく読んでみるとかなり面白いのです。
本書の初めの方に、銅像の股間を隠す目的でついている木の葉についての
「どこから落ちてきたのかも知れず、何かわけの分らぬ奇蹟によってくっついている」
という別の本からの引用を読んだ時に、吹きそうになりました。
たくさんの写真や絵を掲載し、明治以降の美術の変遷が説明されているにもかかわらず
その説明はどこかコミカルで、くすりと笑わずにはいられないのです。
さらに不思議なことに、掲載されている画像の多くが全裸であるのに
通勤のバスの中で読んでも、それほど恥ずかしくはないのです。芸術作品すごいです。
これなら次作の「せいきの大問題: 新股間若衆」も
通勤中に読んでも大丈夫そうです。さっそく続きを読みます。



股間若衆―男の裸は芸術か

股間若衆―男の裸は芸術か

  • 作者: 木下 直之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/03/01
  • メディア: 単行本




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夢をかなえるゾウ [活字中毒のトモ]


夢をかなえるゾウ文庫版

夢をかなえるゾウ文庫版

  • 作者: 水野敬也
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 文庫


妻に龍が付きまして・・・」を読んだ時に、龍神が話す名古屋弁があまりに違和感があったので
つい、こちらも読んでみたくなりました(どんな理由)

主人公(僕)は、ある日の朝「おい、起きろや」という声で目を覚ましました。
すると目の前には、ゾウのような長い鼻と、4 本の腕、そして太った腹を持った
インドの神様ガネーシャがいたのです。
インドの神様のくせに、ガネーシャは完璧な関西弁を操り
主人公に「で、覚悟でけてる?」と聞いたのでした。覚悟っていったい何?

どうやら主人公が、昨夜したたかに酔っ払って、
「人生変えたい。何でもしますから」と泣いていたところへ
ガネーシャが現れたようなのです。
そしてしらふに戻った翌朝、主人公は、ふたたびガネーシャと話をして
「人生を変えるために何でもします。
ガネーシャの言うことを 1 度でも聞かなかったら、自分の将来に対するいっさいの希望を
ガネーシャに差し出します」
という恐ろしい内容の契約書にサインしたのでした。

そしてガネーシャの「夢をかなえるためのご指導」が始まるのですが
このガネーシャ、どう見ても神様というよりは、大阪の下町にいるおっちゃんです。
大阪弁完璧。そして性格も「こんなおっちゃん、ようけいてるわ」と思うほど
自分に甘くて、図々しい。とても神様とは思えない、むしろただの大阪のおっちゃんやないか
と何度もツッコミながら読みました。
おっちゃんが、ダメな若造を鍛えている感じです。

ガネーシャが大阪弁が完璧な理由が
フリーライター北野 啓太郎さんのブログ に書かれていました。
愛知出身の水野さん(作者)は、「夢をかなえるゾウ」を書くにあたり
まずはどの神様を採用するか、世界中の色んな神様達の画像をプリントアウトして部屋中に貼り、
眺めていたんだそうです。そんな中、ピンと来たガネーシャに「君だー!」と指差したところ、
ガネーシャから「ワシやろ」って関西弁で返事が聞こえたんだとか。
そこで水野さんは、わざわざ大阪と神戸の人を校正スタッフに招き、
関西弁の完璧さにこだわって本を完成させたそうです。やっぱりな。
だってガネーシャの大阪弁、完璧だもの。
読んでいる間、 1 度も違和感を覚えませんでした。
この本がヒットした理由は、たぶんここにあると思います。

ガネーシャの教えは「靴をみがく」とか「コンビニでおつりを募金する」とか
特に目新しいものではありませんが、割と簡単にできることが多いです。
私が 1 つだけ難しいと思ったのは課題 16 の「ただでもらう」です。
昔から思っていますが、原価 0 円で何かを手に入れることの、なんと難しいことよ。
これ上手な人は、たぶんたくさんの人に愛されている人だと思います。

面白かったので、関連本を探してみたところ
「夢をかなえるゾウ」の秘密 エディターズカット版』を Kindle Unlimited で利用できるようなので
そちらも読んでみます。


夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

  • 出版社/メーカー: ミズノオフィス
  • 発売日: 2007/08/11
  • メディア: Kindle版





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最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ [活字中毒のトモ]


最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)

最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)

  • 作者: 椹野 道流
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 文庫


何故この本を Amazon の欲しいものリストに入れたのか
今となっては記憶が定かではありません。そういう本多いです。
読んでみてから調べてみると、このお話はシリーズ化されており
これが最新作のようです。
一番最初のお話は「最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵」らしいです。
シリーズものの最新刊をいきなり読みましたが、割と大丈夫だったというか
この 1 冊だけ読んでも話についていけるようになっていました。

ワイルドな風貌の店長夏神が経営する定食屋「ばんめし屋」ですが
梅雨で 3 日間も降り続く雨の為か、客もまばらです。
「幽霊でもいいから、お客様に来ていただきたい」とロイド(メガネの付喪神)がつぶやいたところ
死にたてほやほやの幽霊が、本当に店に入ってきました・・・。

上の 4 行を書いた時点で「ありえない」と思いました。
設定がぶっ飛びすぎていて、ファンタジーと言ってもいい感じですが
読んでみるとそうでもないというか、意外と普通に読めるのがびっくりです。
ただ、このお話は芦谷が舞台なのに、関西弁を操るのが店長の夏神だけという
不思議な設定です。主人公の海里も、その家族も芦谷の人であるはずなのに標準語を話します。
なんででしょうね?やっぱり小説で関西弁ばかり出てくると読むのが大変なんでしょうか。
細雪」とか読んだ時は平気でしたけどね。
それは私の母語が関西弁だからかもしれません。

あと作者が Yes と言えば、すぐにドラマ化されそうな感があります。
美味しい料理も出てくるし、主人公はイケメンだし
視覚に訴えるものが強いです。

またお話の中で、幽霊の塚本君は、生前あまりこだわりのない人生を歩んだようで
成仏の仕方が分からなくて困っていましたが
私だったら死んだときに成仏できるかどうか考えて
「できる」と即答できない自分に困りました。
この世未練がなさすぎるのも良くないようです・・・が、ここまで考えて
まだ死んだことがないので、死後の世界があるのか、本当に成仏という行為は存在するのか
分かっていないということに、はたと気づきました。
考えるだけ無駄だったようです。



最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)

最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)

  • 作者: 椹野 道流
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 文庫



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妻に龍が付きまして・・・ [活字中毒のトモ]


妻に龍が付きまして・・・

妻に龍が付きまして・・・

  • 作者: 小野寺S一貴
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


新聞に記事が出ていたので、買ってみました。
Amazon のカスタマーレビューを読むと、「夢をかなえるゾウ」の二番煎じじゃないのか
という意見もちらほら見られましたが、私は「夢をかなえるゾウ」は読んでいないので
二番煎じという感想は持ちませんでした。

著者の小野寺 S 一貴さんは、TEAM梵 を設立して
神社・古事記研究者として龍神の教えを広める活動をされている方です。
この活動をされるきっかけとなったのが、本書に書かれたとおりの出来事のようです。
なんと、ある日突然、小野寺さんの奥さまは龍神が見えるようになったとか。
小野寺さんには見えないのですが、龍神は奥さまを通じて
神社の大切さや、龍神とつながる方法、運気を上げる方法を彼に教えました。

まず小野寺さんは仙台の方なのに、龍神がなぜ名古屋弁もどきでしゃべるのかが謎でした。
そして愛知出身の私には、この龍神の名古屋弁もどきが気持ち悪かったです。
名古屋弁のようでいて、全然名古屋弁じゃない。
なんでわざわざ龍神をこんなふうにしゃべらせたのでしょうか。
夢をかなえるゾウ」のガネーシャが関西弁だったから?
この変な名古屋弁を読んで、ちょっと「夢をかなえるゾウ」も読んでみたくなりました。
本家の方はどんな関西弁をしゃべっていたのだろうと、気になったからです。
確か「夢をかなえるゾウ」の作者である水野 敬也さんが愛知出身の方でしたね。

話がそれかけましたが、龍神は数えきれないほどいて
おいしい魂に付いてくれるのだそうです。水辺にたくさんいるらしいです。
おいしい魂とは、楽しく弾んだ魂ということなのですが
うーん・・・楽しく弾んだ魂の持ち主って、もうそれだけで人生楽しいんじゃないか?
つまり、運がいいというのは心の持ち方次第ってことになりませんか?

それはともかく、神社への正しい参拝の仕方が詳しく書いてあって
そのあたりは勉強になりました。
もっとも私の産土神社は、遠く離れた場所にあるので
今すぐ行けるかというと、それは無理ですが。
神棚を作った方がいいというのも、なるほどなと思えました。
私のおばーの家にはちゃんと神棚があって、おばーは毎日お祈りをしていたからです。
おばーいわく、お祈りと一緒にたくさんの願い事もしていたそうで
「小さなことでも、何でもお願いしとくねん」と言ってました。ちゃっかりしてましたね。
信心深い人でしたから、おばーには龍神の一体くらいついていたかも?



妻に龍が付きまして・・・

妻に龍が付きまして・・・

  • 作者: 小野寺S一貴
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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私の死亡記事 [活字中毒のトモ]


私の死亡記事 (文春文庫)

私の死亡記事 (文春文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫


出世する人、しない人の1ミリの差」の中で紹介されていた本です。
2000 年に文藝春秋が企画したプロジェクトだそうです。
たくさんの著名人に「自分の死亡記事を書いてください」と依頼をして
記事と一緒に、指定がある場合は顔写真も送ってもらうという企画でした。
その結果、102 名の著名人がご自身の死亡記事を書いてくださったようで
それが 1 冊の本にまとまっています。

1 人ずつの死亡記事はそれほどページ数が多くないので
空いている時間にちょっとずつ読むのにお薦めです。

読んでみると、知っている方の記事はそれなりに興味深く読みましたが
知らない方の記事は内容が頭に入りづらかったです。
逆に印象に残ったのが、102 の死亡記事にパターンが見られたことです。

・死亡記事を自己アピールの場として使う人
・人に看取られて死にたい人
・自分の死など、公にせず、ひっそりと死にたいと思っている人
・死亡記事ですら、ユーモアに変えて、他人を楽しませてくれる人

だいたいこの 4 つに分けられます。
読んでいて面白いのはもちろん
「死亡記事ですら、ユーモアに変えて、他人を楽しませてくれる人」
の記事で、個人的には荻野 アンナさんや森 まゆみさんの記事が面白かったです。

あと男性は腹上死希望の方が複数いらっしゃいました。
希望はあくまで希望ですからね。
実際に亡くなられた方の死亡記事で、あけすけに「腹上死」と書かれているものは
ほぼないと思いますが。

また企画当時からもう 17 年も経過しているので
この記事を書かれてから実際に亡くなられた方も多く、
その方たちの実際の死亡記事がどのような内容だったかも、興味があるのですが
さすがに不謹慎な気がして探す気にはなれないのでした。



私の死亡記事 (文春文庫)

私の死亡記事 (文春文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫



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