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海賊の経済学 [活字中毒のトモ]


海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密

海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密

  • 作者: ピーター・T・リーソン
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 単行本


ジョージ・メイソン大学の経済学部で教鞭をとられている、
ピーター・リーソン教授の著書。
教授とはいっても、この方ちょっと変わっていて、
右腕に需要供給曲線の刺青を入れているそうです。
なんでそんなもの、一生残るよう刻んじゃったかね。
さらに原書は 2009 年出版なのですが、その当時付き合っていた彼女に
本書でプロポーズをしています。
表紙をめくると扉の部分に
「アニア、愛してる。結婚してくれますか?」と書いてあります。
不特定多数の人が読む本でプロポーズ?
別れちゃったらどうするんでしょうか
(幸いなことに、プロポーズは見事に成功し、
2 人は 10 年たった今でも仲睦まじく暮らしているようです。大きなお世話でした)
上記 2 つのエピソードだけ見ると、彼は物事に深くのめりこむ人のようです。
そして長いこと、同じことに興味をもって、飽きることがない人。

そしてリーソン教授、なんと経済学と同じくらい、海賊も好きなんだそうです。
どんな趣味?
そんな彼が出した本がこの「海賊の経済学」です。
本書によると、17 世紀に海賊が大活躍したのは
経済学上発展する要素がたくさんあったからだそうです。

17 世紀という時代にもかかわらず、
差別することなく黒人を船員として雇ったり、
船長は「民主的に」多数決で選ばれたり、
ドクロや血染めの旗を船に掲げるのは、
「敵の船がその旗を見たら、戦闘意欲をなくして降参してくれた方が
お互いにとって損失が少ないから」とか
なんとも民主主義的で合理的な理由で、
海賊という集団は、その当時としてはかなり発展的だったとのことです。
しかもそれは、彼らが利己性や強欲さを抑えた結果という訳ではなく
むしろ利己性や強欲さを追求した結果、そうなったというのです。

もっとも「訳者あとがき」を読んでみると
本書の書かれっぷりは、一部の経済学的な議論をあまりに単純化していることから
そのまま鵜呑みにするのは危険だと書いてありました。
訳者、言ってることまともです。
本文は日本語が割と難しくて、読み終えるのに結構時間がかかりましたが
「訳者あとがき」はすらすら読めました。
やはりご自分の言葉を操っていらっしゃるからですかね。
翻訳って今でもやはり難しいのだという現実を垣間見た気がしました。



海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密

海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密

  • 作者: ピーター・T・リーソン
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: 単行本



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