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会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語 [活字中毒のトモ]


会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

  • 作者: 田中 靖浩
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


田中公認会計士事務所 所長、田中 靖浩先生の著書。
この本は確か、新聞の書評が面白かったので購入したのですが
なんと 424 ページもあるので、本が届いた瞬間その分厚さにめげて
なかなか開くことができないでいました。
Amazon の購入履歴を見たところ、昨年の 12 月に注文したようなので
半年も本棚で寝かせていました。
ですが最近、同じ So-net ブロガーの Sanchai さんが書かれた 記事 を読んだところ
この本やっぱり面白そうだったので、通勤カバンに入れて数日持ち歩き
読了しました。Sanchai さん、背中を押してくださりありがとうございました。

結論から言いますと、分厚い本を数日持ち歩くのが苦にならないくらい
面白い本でした。

この本のコンセプトは「会計の全体像を、歴史とともに楽しく学べる」
会計の本なのに、細かい数字や計算が一切出てこないという
文系人間にとってありがたい本です。
細かい数字や計算が出てこないのに、会計用語は分かりやすく書かれていて
用語の英語の説明も丁寧だったので
読了後には、会社で使われているファイナンス用語のいくつかが、
理解できるようになっていました。
amortize とか、今まで辞書を引いても良く分からなかったんです。
目に見えない固定資産を分割して償却していくことだったんですね。
だから、ソフトウェア購入費とかに使われるんだわ。
保守作業をするときのコスト管理で、うるさく言われるんだわ。
こういうのが腹に落ちただけでも、読んでよかったと思いました。

そうそう、世界史についても、非常にまとまりが良く、分かりやすかったです。
歴史的な背景が、会計のあり方に影響を及ぼしているのが、よく分かりました。
この 500 年の間に、世界の覇権はイタリア→オランダ→イギリス→アメリカ
へと渡り、その時々で発展した技術によって、世の中の価値観が変わっていき
それに伴って会計の考え方も変わるのです。
そして会計に必要な能力も、昔は帳簿を作れることが重宝されていましたが
だんだんと、決算書を読む能力を求められるようになり、
今ではそこから未来を描く能力(リターンがいくらになるかを正確に予測できる能力)
が求められるようになりました。
人々の価値観も、時代とともに変化しました。
大量生産が始まった 19 世紀後半は「規模」が大事、
企業規模が拡大し、多角化が始まった 20 世紀前半は「効率」が大事
情報化時代の 20 世紀後半は「価値」が経営のキーワードになりました。

では次は、何が大事な時代になるんでしょうか。
AI が活躍する世の中になるので「真実」とか「正しさ」でしょうかね。
正直者が損をしない「公平さ」とかも重要なキーワードになるかもしれません。
それだとクリーンすぎて、生きづらいでしょうか。



会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2018/09/25
  • メディア: Kindle版



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お金や人脈、学歴はいらない! 情報だけ武器にしろ。 [活字中毒のトモ]


お金や人脈、学歴はいらない! 情報だけ武器にしろ。 (ポプラ新書)

お金や人脈、学歴はいらない! 情報だけ武器にしろ。 (ポプラ新書)

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2019/03/27
  • メディア: Kindle版


書店で購入しようと思ったのですが、書店へ行く機会がなくて
Kindle 版をダウンロードしてしまいました。
家から出ないで本を手に入れられるっていいですね。

タイトルからして大げさで、炎上効果がありそうです。
ただ読んでみると、そんな大げさな話ではなくて
堀江さんが普段どのような考え方で、今後の世の中を見据えているのかを
分かりやすくまとめた本です。
ご自身で「どう見ても魔法のような方法はないし、
僕にとっては呼吸するように毎日やっていることだから、
皆さんの役に立つのか疑問」と言いながらも
仕事や人生の、将来についての不安や恐怖の大半は「情報不足」が原因
ということで、堀江さんがどのようなスタンスで情報と向き合い
インプット/アウトプットを行っているのかが書かれています。

何かに没頭して、自信をもって訴えかける熱量を持ち
正しい人にアプローチすると、思いが現実のものとなるそうです。
何も難しいことは書かれていないです。ちゃんとやればいいだけ。
そして昔は、どんなに素晴らしいアイデアがあっても、人脈がないと
それが日の目を見ることはありませんでしたが
今は正しい情報さえ手に入れることができれば、正しい人に出会えるし
やりたいことが実現するのだそうです。確かにその通りですね。

「お金は信用のバロメーターにすぎない」という意見も面白かったです。
「お金そのものを欲しがるのではなく、信用を得ることに懸命になるべき」
という意見は、何とかして引きこもって
のんびり暮らしたいと思っている私の頭に残りました。
引きこもるために信用を得る・・・ハテどうしようか。
でも「引きこもるためにお金を貯める」よりは、考え方が楽です。
引きこもるに足る「信用」を集めればいいってことですよね。
だけど、信用を得るためには、それなりにいい仕事をしないといけないわけで
そうするためには引きこもるとか・・・できるんでしょうか。
まあ世の中には顔や本名を明らかにせずに、すごい仕事をする方がいらっしゃるので
そういう方々の生き方をお手本にすればいいのかも?


(169)情報だけ武器にしろ。: お金や人脈、学歴はいらない! (ポプラ新書)

(169)情報だけ武器にしろ。: お金や人脈、学歴はいらない! (ポプラ新書)

  • 作者: 堀江 貴文
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2019/03/28
  • メディア: 新書



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ぼんくら同心と徳川の姫 雨あがりの恋 [活字中毒のトモ]


 ぼんくら同心と徳川の姫 雨あがりの恋(コスミック時代文庫)

ぼんくら同心と徳川の姫 雨あがりの恋 (コスミック時代文庫)

  • 出版社/メーカー: コスミック出版
  • 発売日: 2016/01/07
  • メディア: Kindle版


Kindle Unlimited でダウンロードして読みました。

北町奉行所の同心・末広喜十郎は、例繰方に勤める人嫌いの偏屈な男。
妻に先立たれ、娘のお珠とふたり、ひっそりと暮らしています。
そんな喜十郎のいきつけの一膳飯屋『ひさご』に、
お松という若い美貌の女中が働きだしました。
ですがこのお松、ただの女中とは思えない雰囲気です。
それもそのはず、お松は徳川吉宗を父にもつ、お姫さまだったのでした。

お松が喜十郎に一目惚れするところからお話が始まるのですが
喜十郎はお松に初めて出会ったときには、おそらく 50 近くで
お松とは 30 歳くらい年が離れているはずです。
しかも冴えないおっさんときていますから、蓼食う虫も好き好き
という言葉がしっくりくるお話でした。
普通はこんな身分違いの恋、上手くいきっこないですが
実はこのお話には続編がたくさんありまして、
昨年出た 9 冊目の「ぼんくら同心と徳川の姫 奇跡の夫婦」で
ハッピーエンドを迎えるようです。
ハッピーエンドにしてしまっていいのかしら・・・と
ちょっと不安になります。
お松さん、もっといい相手がいると思うんですけどね。

また、この 1 冊目は、お話が途中で終わっていて
続きが読みたくなるのですが、Kindle Unlimited には 2 冊目がありませんでした。
職場の近くに図書館が移転してので、行ってみようかしら。
・・・と思って 那覇市の図書館の蔵書検索ページ で探してみたのですが
ないっぽいですね。残念。
リクエストを出すほどでも・・・ない。
こういう、続きをちょっと読んでみたいけれど
お金を出して全館買うとなるとちょっと・・・という本は困りますね。
文庫の中古を格安で購入するかな。。



ぼんくら同心と徳川の姫 雨あがりの恋 (コスミック時代文庫)

ぼんくら同心と徳川の姫 雨あがりの恋 (コスミック時代文庫)

  • 出版社/メーカー: コスミック出版
  • 発売日: 2016/01/07
  • メディア: Kindle版




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南の島の新幹線ー鉄道エンジニアの台湾技術協力奮戦記 [活字中毒のトモ]


南の島の新幹線ー鉄道エンジニアの台湾技術協力奮戦記

南の島の新幹線ー鉄道エンジニアの台湾技術協力奮戦記

  • 作者: 田中 宏昌
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2018/02/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


台湾旅行が楽しかったので、ちょっと興味を持って読んでみました。
ところが、読んでみると台湾の新幹線には、なかなか複雑な事情があるようで。

著者は元 JR の鉄道エンジニアで、2002 年より顧問として
台湾高速鉄道プロジェクトの技術指導を担当され、
2010 年からは非常勤顧問をされていらっしゃる、田中 宏昌さん。
台湾高速鉄道の受注競争の最中からプロジェクトに携わっていらっしゃいます。
台湾の新幹線の経緯を、日本で一番ご存知かもしれません。
しかしその田中さん、本書でずっとぼやいていらっしゃいます。
その理由は、日本が受注したのが台湾高速鉄道の機電システムのみだったから。
つまり、新幹線の車両や電力システム、信号通信や指令システムは
日本が作るのですが、土木構造物などのインフラは別契約で
日本以外の企業が受注して作業が進んでいたのでした。
それに、当初はユーロトレインが機電システムの製造を受注することが
濃厚とみられていたので、インフラはそれを見越して
ユーロトレイン仕様になっていました。
ユーロトレイン仕様の線路に新幹線を走らせる?そんなバカな・・・。
新幹線には新幹線に合ったインフラが必要なのに。
日本で新幹線を作った時とは、全く違う背景に
現場の人たちがハラハラするシーンが頻繁に出てきます。

一方、台湾高速鉄道は、機電システムを日本から受注したにもかかわらず
日本との契約内容については、ユーロトレインを前提にしたものから
新幹線を前提としたものに変える気がありませんでした。
それぞれのいいところを取り合って、ベストミックスなシステムを
作ろうとしていたとのことです。プロジェクトの推進母体である
興建本部を指揮する主要なポストには、
ユーロトレインに詳しい外国人の技術者が就いていました。

こんな複雑な状況で、よく機電システムを受注しましたね。
・・・止めといた方が良かったんじゃない?
前提条件が悪すぎます。こんなプロジェクト、受注しても
成功する可能性はとても低い。

それでも受注した以上、何とかプロジェクトを成功させようと頑張るのが
現場の人たちです。
乗務員専用の出入口はない、運転台には恐ろしい数の操作ボタンが並んでいる
などなど、新幹線をよく知る技術者から見ると、
意味の分からない、ありえない車体を、技術を駆使して作り上げています。
・・・作っちゃったんです。お客様の注文に応えて。
本当に大丈夫ですかね?事故ったりしない?不安になりました。
田中さんがぼやき続けるのも、納得です。



南の島の新幹線ー鉄道エンジニアの台湾技術協力奮戦記

南の島の新幹線ー鉄道エンジニアの台湾技術協力奮戦記

  • 作者: 田中 宏昌
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2018/02/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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人間は、人を助けるようにできている [活字中毒のトモ]


人間は、人を助けるようにできている

人間は、人を助けるようにできている

  • 作者: 服部 匡志
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2010/12/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


ベトナムで無償の医療活動を続けていらっしゃる
フリーの眼科医、服部 匡志先生の著書です。
Kindle Unlimited でダウンロードして読みました。

ベトナムでは無償で手術をしたり、
医師の育成に携わったりされていらっしゃるということですが
じゃあどうやって生活費を稼いでいるのだろう?
実は服部先生、1 カ月のうち半分を日本で過ごし、
その間に約 10 か所の病院で手術を請け負って得た報酬を使って
ベトナムにもっていく医療器具などを購入したうえで
残り半月はベトナムで、無償の手術を提供していらっしゃるとのことです。
全部ご自身で何とかして、見事に循環させていらっしゃる。
こんなことできる人っているんですね。

はたから見ると「すごい人」ですが
私は彼の奥様がとても心配です。
というか、彼の家庭は本当に成立しているんでしょうか。
発言小町 に出ていた「自慢の夫?ただのヒモです!」というトピを思い出しました。
無償で医療を提供するフリーの医師というとカッコイイですが
家にはほとんど帰らない、マンションの頭金は医療器機に化けるなどなど
家族の目線で見ると、とんでもない人だと思います。
マンションの頭金を器量器機に化けさせた後、
夫婦喧嘩をあまりすることがなくなったとのことですが
私はうがった見方をしてしまって、
喧嘩をしなくなったのは、奥様が服部先生に期待することをやめたからだ
と思ってしまいました。

とはいえ、服部先生の生き方は、人間として非常に魅力的で
私にスキルがあれば、同じことをしてみたいと思いました。
無償で提供できるスキルが、人に感謝される高度なスキルだなんて
うらやましい話です。



人間は、人を助けるようにできている(あさ出版電子書籍)

人間は、人を助けるようにできている(あさ出版電子書籍)

  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2010/12/24
  • メディア: Kindle版



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天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ [活字中毒のトモ]


天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

  • 作者: 北野 唯我
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2019/01/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


Amazon にお勧めされて買いましたが・・・この本は
タイトルで人を惑わして、とんでもない結論を導かせる予感がします。
たぶんタイトルにつられて、たくさんの人が手に取ります。
読みやすいので、たくさんの人が読了して
何となく分かった気になって、とんでもない脳内変換をして
世の中を滅茶滅茶にしそうです。

本書の主人公、青野トオルは、CANNA という会社で広報を担当する 35 歳。
天才肌の女性創業者社長に惚れ込み、起業に加わって 10 年。
かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社ですが、ここ 2 年ほど
新しい事業がコケ続けています。
カリスマ社長の上納アンナもそろそろ終わりでは?
社内でもそんな声が聞こえるようになったある日、
同僚と飲んで酔っ払ったトオルは、忠犬ハチ公の銅像に語り掛けたところ
なんとハチ公が返事をしたのでした。

・・・これは「夢をかなえるゾウ」のパロディか何か?
妻に龍が付きまして・・・」を読んだときにも思いましたが
どうして 2 つの方言を混ぜて、犬にしゃべらす必要があるのかが分からない。
関西弁と東北弁がまざった言葉を話すハチ公(ケン)が変すぎて
どうしてもお話に集中できませんでした。

また本書はもともと ブログ だったそうで
ブログだけ読んでおけば、ここまで不快にならなかったと思います。
お金を払ってしまったことで、不快度が増しています。
買う前に立ち読みをすべきでした。

著者の北野 唯我さんは、この本を足掛かりに、
何か新しいビジネスを企画されていらっしゃるのでしょうか。
そう思わずいられないほど、この本は読みやすく、かつ結論があいまいで
読み手にさまざまな思い込みをさせる本です。
おそらく、大半の読者が「自分は凡人だ」とか「自分は天才だ」と
勝手に自分を何かのタイプに当てはめて、本書の内容を勝手に脳内変換して
自分とは違う人たちを貶めたり排除したりする手助けとして使うはずです。
ものすごいインパクトのある本です。インパクトがあるのに
この本には確固たる結論がほぼありません。
なので、印象だけが独り歩きして、世の中に大きな影響を与えると思います。
怖い本だわ。



天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2019/01/16
  • メディア: Kindle版



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自営業の老後 [活字中毒のトモ]


マンガ 自営業の老後

マンガ 自営業の老後

  • 作者: 上田 惣子
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


前から気になるタイトルの本だったのですが、
Kindle Unlimited に登場したので借りてみました。

著者は、イラストレーター歴 25 年以上の上田 惚子さん。
これまで依頼を決して断らず、締め切りを守って、
雑誌・書籍のイラストを描き続けてきたにもかかわらず、
47 歳のある日、仕事が減って年収が以前の半分になっていることに気づきました。
さらに年収は減り続け、老後がすっかり不安になった頃
「自営業者の老後」というテーマで本を書かないか?という仕事が舞い込み
誕生したのが本書だとのことです。

Amazon のカスタマーレビューを読むと、かなり辛辣なコメントが並んでいます。
「こんなに経済リテラシーの低い、いい加減なやつが
自営業者として今も生き残っているのが腹立たしい」というものが大半です。
お金出してこの本を買ったら、同じレビューになりましたかね。

私は、むしろ上田さん、
この年からでもきちんと、仕事がなくなった原因を分析できていらっしゃるし
ちゃんと営業もして、仕事にあぶれず生き残っていらっしゃるので、すごいと思いました。
自営業者として何年も生活していける人って、
やっぱりある程度したたかでなくては無理ですし、営業のセンスも大切です。
そして今までは、一生ご自分の腕を頼りに仕事を続けると思っていらしたからこそ
「年金払わなくてもいいか」という思考回路になるんですよね。
それが「あれ?やっぱり年金は払っておいた方がお得かも」と
50 代になって初めて気づいたとしても、その時にちゃんと遡及して年金を
支払うだけの貯蓄をお持ちだったのだから、まだその時に気づいて
何とかなって、良かったじゃないかと思いました。

個人的には「担当者も代替わりするので、
古参の自営業者はそれと同じタイミングで仕事を失う傾向にある」
という分析が興味深かったです。
同じ担当者とばかり懇意にしていればいいってもんでもないんですね。
営業ってやっぱり難しい。
そして新しい仕事はやっぱり若い人に流れがちだということ。
まあ若い人の方が、ギャラも安いしセンスもありますからね。
経験だけ積みゃいいってもんでもないことも、よく分かりました。
同じ仕事を死ぬまで続けられる人は、相当ラッキーか、
本物の才能のある人だということです。
では私はどうしたらいいのか?
死ぬまでもがき続けるしかないんでしょうね。
ああー、年金受給前に寿命来ないかな。
そしたら老後なんて考えなくてもいいのに。



マンガ 自営業の老後

マンガ 自営業の老後

  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: Kindle版



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思考力を磨くための社会学-日常こそが教科書 [活字中毒のトモ]


思考力を磨くための社会学-日常こそが教科書 (単行本)

思考力を磨くための社会学-日常こそが教科書 (単行本)

  • 作者: 岩本 茂樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/12/07
  • メディア: 単行本


新聞の書評を読んで、面白そうだと思って購入しました。
そもそも「社会学」の定義とか、位置づけとかを、知らないまま読んだので
非常に読みやすかったにもかかわらず、読了後も謎が多い 1 冊でした。

著者は神戸学院大学の現代社会学部教授である、岩本 茂樹先生
文学や映画のメディア作品を取り上げ、そこから
人間の営みや文化とはどのようなものかを社会学的につかみ取るのが
本書のテーマだそうです。
こういう講義が大学で取れたら、取っていたと思います。
この本は全部で 11 章で構成されており、
1 章ごとに、岩本先生の体験や映画などをネタにして、
色々な解釈をすることによって、その背後にあるさまざまな可能性が探られています。

どのしょうも非常に面白い内容で、あっという間に読んでしまいました。
ですがこれを学問として位置付ける、というのが
私にはイマイチ理解できないと言いますか、これを学問として成り立たせて
ゴハンを食べていけるなんて、逆にすごいと思ってしまいました。
普段頭の中で勝手にあれこれ考えているようなことでも
こんな風にきちんと章立てをして、書物にすれば、学問になるんですね。

「マイ・フェア・レディ」をはじめ、面白そうな映画がたくさん出てきました。
Amazon Prime で観れるものがあれば、観てみようと思います。


思考力を磨くための社会学-日常こそが教科書 (単行本)

思考力を磨くための社会学-日常こそが教科書 (単行本)

  • 作者: 岩本 茂樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/12/07
  • メディア: 単行本



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〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す [活字中毒のトモ]


〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す

〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す

  • 作者: 知念 渉
  • 出版社/メーカー: 青弓社
  • 発売日: 2018/12/28
  • メディア: 単行本


新聞の書評を読んで、購入しました。
ヤンキーが高校を出てからどのような人生を歩んでいくのかを
数年かけて丹念に追っていた記録だと書かれており、興味を持ちました。
著者は神田外大で講師を務めておられる知念 渉さん。
うちなーんちゅだそうで、身近に思えました。

Amazon から届いた本を読んでみたところ・・・これは、教授が教科書に使う系?
各章ごとに膨大な数の参考文献が記載されており、
もしかしたら、各章ごとに学会で発表してたのか?と思わせる内容でした。

エスノグラフィーという言葉を、今回初めて知りました。
エスノグラフィーとは、下記のようなものであるそうです。
「未開民族や特定の地域社会などの文化や社会経済組織をはじめとする
生活の諸様式について、フィールド調査を通して組織的に描きだす方法
およびその成果として書かれるモノグラフ」
つまり、興味のある集団に混ざって共に過ごしながら
集団の中の人たちがどんなことをしているのかを観察してまとめること
ですかね?

知念さんは、大阪にある、入学難易度が優しいとある高校(X 高校)に頼んで
職員室の一角に席を用意してもらい、2009 年 9 月から 2012 年 3 月までの 2 年半
週 1~月 1 のペースで X 高校に滞在し、授業や休み時間、放課後の
生徒たちの様子を観察しました。時には生徒に声をかけたりもしました。
観察開始時に 1 年制だった生徒が、終了時にはちょうど卒業を迎える感じですね。
無事に卒業式を迎える子は少なく、留年したり中退する子が多かったようです。

観察期間が終わってからも、知念さんは仲良くなった生徒と連絡を取り続け
彼らのその後の状況を聞き出ます。この作業は 2014 年 12 月まで続き
14 人の生徒の「その後」がまとめられています。
職を転々としている子もいますが、きちんと同じ会社で働き続け
家庭を持っている子もいて、その違いって何なのだろうか
と考察したところ、友人や地域との関係性が良いほど
周りに助けてもらって安定した生活を築けるという結論が出ていました。

「ヤンチャ」という言葉は好きではないですが、
「ヤンチャな子ら」と呼ばれる子たちがどのような子であるのかは分かります。
そういう子たちが、こんな風に学問の対象にされることは、
あまりなかったんでしょうかね?
これをまとめるの、ものすごく時間と労力がかかって大変だったと思いますが
同級生のその後を友達に聞いて回れば、似たような結果を導き出せる気がしました。
結局、自分の周りに、自分を助けてくれる人がどれくらいいるかによって
人生が楽になるかどうかが決まってくるのですね。
ヤンキーではなくても、親とそりが合わない子たちは
大して親しくもない人にもすがらざるを得ず、
余裕のない生活に追い込まれていく気がします。
子どもは親を選べないのに、気の毒な話です。



〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す

〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す

  • 作者: 知念 渉
  • 出版社/メーカー: 青弓社
  • 発売日: 2018/12/28
  • メディア: 単行本



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自殺会議 [活字中毒のトモ]


自殺会議

自殺会議

  • 作者: 末井昭
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2018/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


新聞の書評を読んで、面白そうだと思ったので購入しました。
この本を読むまで、末井 昭さんのことを全く存じ上げなかったのですが
元白夜書房取締役編集局長だそうで。
あと、西原 理恵子さんと麻雀をやってた方だったんですね。
あ、それを知ると、急に「ダメな人」の匂いがしてきた。

この本の前に「自殺」という本も出ているようです。
自殺」は、もともと朝日新聞社のブログで連載されていたそうです。
それでこの本も、朝日新聞社から出てるんですね。

本書は 11 章で構成されており、
それぞれ、自殺に縁のある人に末井さんが話を聞いてまとめてあります。
自殺の名所東尋坊で、自殺しようとしている人を止めている人や
息子が自殺した映画監督
自分の携帯電話でいのちの電話みたいなことをやっている建築家の坂口 恭平さん
メンバーの 1 人が統合失調症を患うお笑いコンビ、松本ハウスさんなどなど。

末井さんご自身が、お母様をダイナマイト心中で亡くされているからか
皆さん色々な思いを、色々なテンションで、末井さんと語り合います。
自殺へのスタンスも人それぞれで「自殺は良くない」と思って
死ぬ間際の人に声をかけてやめさせようとしている人もいれば
「自殺もそれはそれで、アリだと思う」というスタンスの人もいらっしゃる。
だけどみんな、身近なところある死と向き合って生きている。
で結構、細かいことを考えないで、行動されていらっしゃるのです。
「自殺はアカン」と思うから、とりあえず止めてもらう方向で、
自殺の名所で用心棒を始めたり、いのちの電話として自分の携帯番号を公開したり。
細かいことを考え始めたらキリがないので、とりあえずやってみよう
みたいな気持ちが伝わってきました。それでいて皆さん、すごい使命感に燃えて
自殺を止めようとされているわけでもなくて、ただ自分の思いに従って
何かをされている。そうじゃないと、こういうことはできないのでしょうね。

そして、そのような人たちの語りを読んでいくと、
「死にたい人たちは、本当に死にたいわけではなくて
死にたいという乗物から降りられなくなっているだけ」
「人生リセットできれば、別に死ななくてもいい」
と言っている人が複数いらっしゃって、本当にその通りと思いました。
そうですよね、何も死ななくたって、人生リセットできるんだから。
死のうとして「あ、やっぱり止めよう」と思ったって
手遅れってこともあるので、それよりは、リセットする方がいいはず。
どうせ放っておいても、そのうち死ぬしね。
別に痛い思いをして、自分で死ななくてもいいじゃないですか。



自殺会議

自殺会議

  • 作者: 末井昭
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2018/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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